情報セキュリティ大学院大学同窓会の会長の独立行政法人情報通信研究機構の高橋幸雄と申します。非常に大役であり、どの程度貢献できるかわかりませんが、微力ながら皆様や大学のお役に立てばと思っております。
今、電車の中や街中で、誰もが下をむき、スマートフォンにアクセスし、メールやWebを見ている光景は日常茶飯事になっています。仕事場でも、毎日大量のメールを送受信し、気が付けば1日の大半をメールのやり取りに費やすこともあります。また、インターネット通販が急激に伸び、FacebookなどのSNSで友達を作り、Twitterでつぶやき、サイバー空間とリアル空間が融合した新しい世界の中で生活し、世界中の出来事や情報が瞬時に扱えるようになっています。一方一人の人間では扱えきれないほどの大量の情報が世界を大きく変えようとしており、情報通信をうまく利用できるものとそうでないものの格差が広がり、またICTを利用した悪意の行動も多くなっています。
こうしたICT新時代の中、課題はまだまだ山積し、真の豊かな情報社会は実現に至っていません。また、セキュリティ弱者の高齢者や子供たちの安全が脅かされ、今後脅威は確実に高まっていくと考えられます。こうした中、セキュリティは、多様かつ複雑な脅威に対応しながら、安全性と利便性の間で益々重要となってきております。
情報セキュリティ大学院大学は、セキュリティを専門にした大学であり、社会に対するその役割は大きくなってきております。この情報セキュリティ大学院大学で学び、卒業して社会で活躍されておられる同窓会の皆様と、在学している学生あるいは先生方が、一緒になって社会に貢献していくことが大事だと思っております。
同窓会員として、情報セキュリティ大学院大学を卒業したことを誇りに思い、一人ひとりが活躍することで、大学をアピールしていくことも重要であり、情報セキュリティ大学院大学のファミリーの輪を大きくして行きたいと考えております。同窓会の皆様と一緒になって、情報セキュリティ大学院大学を盛り上げていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
平成24年10月吉日 2007年度修了/高橋 幸雄